楕円球の思い出⑫

K先生との再会!

ラグビーを通して知り合った人との思い出はつきなく、今も続いています。

ここに書きましたが、同期のキャプテンだったW君が一つ下のマネージャーだったTちゃんにかけた結婚式前日の電話。同期のY君と私の息子が同じ高校でラグビーをするという奇跡。

今回お話しするのは、二つ下のK先生との再会です。K先生は、塾のある市内の中学でラグビー部を作り、生徒たちにラグビーの楽しさを教えていました。その先生が塾のすぐそばの中学に転勤してきたのです。

近年のラグビー人口の急激な低下により、新しくラグビー部を作ることは困難でした。それでもK先生は、ラグビースクールに通う生徒や近くの中学の生徒を集めて週一回中学のグランドでラグビーを指導しました。

私はその練習を見に行き、相変わらず体を張って熱血指導する先生の姿に驚きました。練習を見るだけでもワクワクして楽しかったです。

その練習に参加していたH君は、このご縁で私の塾に通ってくれました。卒業後、彼は府外の高校でラグビーを続けました。花園での彼の活躍を見に行ったのは息子の試合以来で心躍りました。

彼は、現在も大学でラグビーを続けています。彼の弟二人とも塾生です。縁が続くのはとてもうれしく、ありがたいことだと思っています。

K先生ともっと親しく接したかったのですが、中学の先生と塾とが親し過ぎるのはどうかと思い、ある程度の距離を置いていました。

K先生は、自宅で採れた野菜を何度も届けてくれました。そんなK先生が、今年定年を迎え退職されました。

これからは、気兼ねなく会えると私は喜んでいる次第です。私たちがともに汗を流したラグビーチームは、再来年50周年を迎えます。大学のときは、ラグビーブームの中、どの大学にもラグビーを愛する学生が多くいました。ところがその当時リーグ戦を戦っていたチームで現在残っているのはわずか2チーム。奇跡のように残っている我がチームを応援しようとOBが動き出しています。

私の人生に潤いを与え続けているラグビーを、これからは少しでも支援できたらと考えています。