大阪府公立高校入試のゆくえ２
来年の公立高校の入試日程が発表になりました。特別選抜が２月２０日、一般選抜が３月１２日です。
前回お伝えした通り、定員割れが続出した異常な公立入試でしたが、次年度に向けてもこの状況が続くのではないかというのが大方の予想です。こうなった原因の一つは、遅すぎる入試日程にあるとのことで入試日程の前倒しが検討されるとの報道がありましたが、ふたを開けてみると今年と同じ日程になりました。
この影響は、公立高校にとどまらず、私立高校にも及んでいます。低倍率や定員割れの高校が急増した結果、公立高校不合格者が激減し、泣く泣く私立に行くことになった生徒が減りました。この数を「併願受験者の戻り」、併願者に対する割合を「戻り率」と呼んでいます。近隣の私立高校では、昨年９３名（19.8％）だったのが今年は３１名（6.4％）に減り、定員を３０名割った高校があります。現在確認できている私立高校の中には、戻りが７人だったという高校もあります。一方で例年以上の入学者に沸く高校や専願者で募集定員を超えた高校もあり、明暗を分けた私立高校入試になっています。
今後、私立高校では、いかに専願生を集めるのかが生徒募集のカギになりそうです。