コロナの影響を受ける子供たち

「非常事態宣言」の中、収束が見えない毎日ですが、昨年からの子供たちの変化に不安を感じています。

まず、一番かわいそうな学年が中2生です。昨春の中学に進級した節目の時期を、非常事態宣言に奪われてしまいました。環境の変化だけでなく、中学生としての自覚がないまま一年を過ごした子供たちがたくさんいます。

中学校では、遅れを取り戻そうと例年の2倍のスピードで授業を進める先生、また休校になるかもしれないと教科書の重要単元を先に授業する先生、子供たちの理解を待てない、消化するのが精いっぱいの授業でした。

こんな中、昨年の中1生は、中学の学習にどう取り組んでいけばよいのかわからないままボーッと一年を過ごしてしまいました。

今年から、「新学習指導要領」に基づく新しい教科書が配られ、内容はもちろん、新しい指導が加わります。これを理解し、授業についていく体力がまだできていないのです。

もちろん、上位生は理解できます。しかし、各教科の単元はつながり、積み重なっていきます。うわべの理解で乗り越えてきた上位生は、新しい学習内容に戸惑い、昨年の知識を使ってスムーズに入り込めない場面が出てくると思っています。

小学校から中学に上がり急に伸びる子供がいます。中学での学習にいち早くなじんだ子供です。そんな子供が少なかった一年でした。