動き出した大阪府立高校入試制度改革!

以前にも書きましたが、大阪府の公立高校入試制度が令和10年(現小6生の高校入試時)に大きく変わります。先日、その改善方針が公表されました。これをたたき台にして調整され、詳細が決定していくことになります。そこで、大きな変更点をまとめてみたいと思います。

①アドミッションポリシー枠(仮称)の設定 アドミッション・ポリシーとは何なのか分からない方がいらっしゃると思います。高校側が示す入学者の受入方針のことです。現在の入試でもボーダーゾーン内ではこれに基づく選抜が行われています。生徒の希望とその学校の方針が違えば、入学後、双方が困ることになります。これをなくすためにあらかじめ高校が自校の特色や方針を示し、生徒はいかに自分が適しているのかをアピールします。このアピール内容で合否を決めるというものです。現状と違うのは、この選抜による合格者を定員の上限50%まで引き上げること。さらに、この選抜を学力検査や調査書による選抜の前に実施することです。

②日程・機会 高校生活への準備期間確保のため一般選抜の日程が前倒しになります。具体的には3月1日を基準日として、現状の特別選抜と一般選抜が一つになります。この結果、受験機会が減ることになるため複数校志願制度が導入されます。第一志望A高校、第2志望B高校が可能になるのです。ただし、第2志望高校での合格者の決定は、第1志願者が募集定員を満たしていない学校においてのみ行うことになっています。また、当然のこととして、私立高校の入試日も前倒しになるものと思われます。

③方法・手段 学力検査の方法は大きく変わらないようです。しかし、アドミッションポリシー枠の検査は、今後、中学・高校関係者の意見を踏まえて、令和7年度中に詳細が公表されます。また、大阪独自で実施されてきた英語資格(外部検定)の活用の読み替え率が変わります。例えば英検準一級以上の読み替え率が100%から90%に、2級は80%から70%に下げられます。

どう思われますか?今回は、個人的な意見は控え、ご報告だけとさせていただきました。