テストで100点とりたいんじゃ!
皆さんは、テレビ千鳥という番組の「テストで100点取りたいんじゃ」という企画をご存知でしょうか?
高校では0点ばかり、もともと勉強したことのない大悟さんが、小学校の算数の問題に挑戦するというものです。
小1の問題から始めて、小3の二けたのかけ算でつまずきます。ところが独自の計算式『大悟式』を駆使して問題をクリアしていくのです。例えば小4の割り算168÷6では、ひっ算の記号さえもおぼつかないのに彼はこんな計算法で解きます。
6×9=54、6×9=54、6×9=54⇒54+54+54=162⇒168-162=6⇒6÷6=1⇒9+9+9+1=28。
お分かりいただけますか?そうなのです。彼は公式どころか、計算方法さえも知らないのです。知っているのは168の中に6が何個入っているのかを求めればよいということだけです。
このため時間はかかりますが、自力で解いていくのです。それがまさしく算数の本質をついているのです。
小5の分数の問題。異分母の足し算を通分など知らないのに答えにたどり着きます。肉まんを並べたような訳の分からない図が、よく見ると通分の原点であることに気づかされます。
解くことの面白さを知った彼は「テストで100点を取りたいんじゃ」ではなく「勉強って面白いんじゃ」と言います。
さらに、「何でテストって時間制限するんやろ。時間制限するから方程式をおぼえて本質を考えなくなる」「今の学校教育ってどうなんやろ?」
塾のテキストにも分数の計算のはじめに「大悟式」に近い考え方で説明する問題があります。ところがこの問題を子どもたちは解けません。理解できないのです。
「大悟式」に驚いた解説者は、「算数は、公式をおぼえる暗記ではなく、物語を作って答えを導き出すものだ」といいます。
どうですか?是非ご覧になってください。ギャラクシー賞を受賞したこの企画は、今、TVerで見られます。また、インターネットで検索すると2本の動画をご覧いただけます。