雑記⑳

「お箸でお豆さんつかみゲーム」

正しい鉛筆の持ち方ができない子が多い中、同様に箸の持ち方もむちゃくちゃです。

小学校に勤務していたころ、職員間で会食がありました。その食事中にこう言われたのです。年配の女の先生から「○○先生は、箸の持ち方がおかしいのね!お母さんのしつけが悪かったのね!」

その時、若かった私は、なんで母まで持ち出されるのか分からず、ムッとしてしまいました。

その二、三週間後、あるテレビ番組での対決を見ました。正しく箸を持てる人と持てない人のチーム対決です。いくつかの小豆を右の皿から左の皿に移すという単純なゲームでした。

結果は、圧倒的に正しく持てるチームが速かったのです。

そこで気付いたのです。正しい箸の持ち方は、見た目がキレイなだけでなく、合理的な持ち方なのだと…。だったら、正しい持ち方をしようと思ったのです。

さて表題のゲームですが、100均で講師が見つけてきたものです。どうか皆様!是非一度挑戦してみて下さい!

早速、小5のクラスでやらせてみました。練習なし、ぶっつけ本番で競わせました。タイムを計ったのですが、正しい持ち方が出来ている子が11秒で移し終えたのに対し、おかしな持ち方の子はなんと54秒もかかってしまいました。

箸と鉛筆の持ち方に対して、厳しく注意する人がいなくなったからかビックリするほど変な持ち方の子が増えています。鉛筆に関しては、綺麗な字が書けないだけでなく、疲れる書き方です。これでは学習にも影響してしまいます。

告白しますが、人差し指を遊ばせるおかしな箸の持ち方をする私は、正しい持ち方に直す努力は続けているものの、油断すると元の持ち方をしています。嫁に注意されてハッとします。

大人になって直そうとしても、大変なのです。こんな私が偉そうに鉛筆の持ち方がおかしい小学生に、厳しい声で「鉛筆!!」と注意すると、ビクッとして正しい持ち方をします。ところが、次の授業ではまたおかしな持ち方に戻っています。

正しい持ち方は合理的にできている綺麗な持ち方であることをまず子供に自覚してもらわないと変わらないのです。恥ずかしい持ち方なのだと思い、直す努力を続けないと変わらないのです!

そのうちに、旅行で来た外国人のほうが日本人よりも正しく箸が使える日が来るような気がします!!!