楕円球の思い出!⑥

大阪城の呪い!

試合を一番多くしたグラウンドは、大阪城の石垣の周りにありました。

もちろん、小石交じりの荒れた土のグラウンドです。
今は、高校生でも芝や人工芝のグラウンドで試合をしていて、本当にうらやましいです。

雨の日はぬかるみ、あちこちに水たまりができます。密集の中で圧し潰されると、溺れかけるのです。いや本当に!

雨の試合の次の日の朝は、決まって目がバチバチになりました。泥水が寝てる間にまぶたをくっつけてしまい、目が明かないのです。

もっと大変だったのは、大阪城グラウンドでのケガは、必ず膿みました。土に原因があったのかは分かりませんが、ちゃんと消毒をしておかないと擦り傷でも膿んでいました。

今になって思えば、あのグラウンドは大阪城のお堀を埋めた上にあって、「つわものたちの夢の跡」であったわけです。

そう思うと、その無念な思いが宿っていたのかもしれません。

あのグラウンドで試合をした経験がある方には、きっと分かっていただけると思います。

さらにその後、私はその怨念のすごさを知ることになるのでした。