楕円球の思い出!②
スポーツ店の親父!
早速私とT君は、下宿の近くのスポーツ店にラグビージャージとパンツを買いに行きました。
晴れて練習開始!ところがみんなの視線が痛い!笑いがこぼれて止まらなくなっているヤツがいる。何故だ!私とT君はまったく訳が分かりませんでした。
素人の二人が買いに行ったのが間違いだったのです。ラグビー用は間違っていませんでしたが、パンツが他のみんなとは違っていたのです。
皆様ご存じない方が多いと思いますが、むかーし夏木陽介さんが主演なさっていたテレビドラマがありました。「青春とはなんだ」だったと思いますが…。学園物のはしりとでもいうか、ラグビーを通じて生徒たちに正面から向き合う先生が主人公のドラマでした。
私は、幼い頃見たそのラグビー部員の姿を記憶していました。
そうなのです。テレビのラグビーパンツは、長めの丈でヒモで縛るタイプだったのです。
スポーツ店の親父が出してきたそのパンツを私とT君は何の違和感も感じずに買いました。親父は心の底で笑っていたことでしょう!
当時すでに、現在のようなゴムのパンツが主流だったのです。売れ残っていた古ーいパンツを親父に買わされたのでした。
失笑の中、私たちはすぐに仲良くなりました。それから、練習の日々が始まり、しばらくは長い丈の不細工な、綿100%のごわごわなパンツをはいて練習に励みました!