英検の功と罪!②
今回は英検の難易度についてお話します。
英検2級については以前お話ししましたが、それより下の級はもちろん易しいです。
当塾で英検の指導をしますが、過去問を使うのは5級は1、2回。4級で2、3回です。これで十分合格できています。もちろん全員ではありません。不合格になることも大切だと思っています。何が足りなかったのか、不合格を噛みしめることも大切な経験だと思っています。
今年英検の受験日の前日、急に心配になりました。過去問で合格点に届かなかった生徒が例年よりも多かったからです。そこで中2の理科の授業をやめて過去問の指導をしようと思いたちました。使ったのは5年ほど前の英検のリスニングテストです。
次の日の受検日、試験監督として立ち会っていると、CDから流れたリスニングテストに驚きました。前日とほぼ同様の問題が2問あったのです。真剣に聞いていなかったのでもっと類似した問題があったのかもしれません。
もうお分かりいただけると思いますが、この程度の問題です。過去問を繰り返しやれば、6割の合格点には到達できるということです。
4、5年前ですが英検の準2級を取得している中2の生徒がいました。忘れもしません。彼の二学期定期テストの英語は57点でした。
教科書の英語が英語力だとは思っていませんが、英検力と英語力は別のものだとご理解いただきたいのです。
ですから無理して級を重ねて英検を取得する必要はありません。それよりも大きく変わり難しくなった中学英語に対応できるよう時間を使っていただきたいのです。