時間割の謎②!

前回からの続きです。何が謎なのか謎ですよね!

前回お話しした通り、限られた授業数の中で現場では様々な工夫がなされています。しかし、物理的に無理なものはどうしようもなく、指導要領の枠組みの中であえいでいるというのが現状です。

この現在の授業時間数は、10年ほど前に決められました。それ以前と比べると増えているのです。しかし、教科書内容の増加には追いつけず、しわ寄せは、音楽と美術の時間の削減になりました。

音楽と美術は週1時間しかないのです。週2時間で過ごした私からすると、美術の授業で作品を作るのに何か月もかかってしまうのではないかと心配になってきます。じっくり作品に取り組む時間がないのは可哀そうです。

さらに思うのは、週1時間しかない教科なのに内申点は、他の教科と同じ力を持ちます。何かおかしいような気がします。この1時間の授業を担当する先生に睨まれた生徒はどうなるのでしょう…。

おっとまた脱線してしまいそうです。
お待たせしました。「謎」の時間です。

時間割を見ててなんだこれは?と思ったのが「回復」の時間が週2時間あったことです。すぐに「総合的な学習の時間」のことかと思ったのですが別の曜日に「総」の文字が…。

言葉通りに推察すると、子供たちが失ったエネルギーを補給する時間。私が想像するに、子供たちのカラータイマーが青から赤になり点滅する。警告音が鳴り響き、命の危険に緊張感が高まる。もうダメだ。そこでエネルギー注入!!!回復‼

冗談はさておき、生徒にたずねると、何をするのかは決まっていないそうです。自由に使える時間なのだそうです。

調べると、どうもその中学校が名付けた時間のようです。祝日や行事でつぶれてしまった授業時間をそこで回復する!そんな意味ではないのかと理解しています。(間違っていたらごめんなさい)

他の地域では、「裁量」(学校の裁量で決める?)と呼ばれる時間があるそうです。

近隣の他の中学にも、よくわからない頭文字がありました。「KT」(K中学タイム?)、「ST」(総合的な学習の時間?)、「R」(??)……。

時間割を調べるほど、授業時間数にゆとりがないのがよく分かります。皆さんはこの状況をどう思われますか?

先生も生徒も従うしかないのです。誰が悪いのでしょうね!何が悪いのでしょうね!