雑記㉑

ちょっと思い出してみると⑥

小学校の後、勤務した中学校でのお話です。

楽しかった小学校とは違って、中学校での勤務は恐怖に満ちたものでした。

まず、こちらを見る目が違う!
真正面からキラキラ輝く瞳で駆け寄ってきた小学生は、5年も経たないのに目は輝きをなくし、こちらを睨んでいるのです。

特に女の子が怖かった。はす斜めな姿勢で腕を組み、遠巻きにこちらを見ているのです。

提出物を集めると、生徒たちは教卓までは持ってきません。2.3m先から次つぎに放り投げるのです。

完全に「生徒vs教師」の対立が出来上がっていました。こちらの話など聞いてくれないのです。

校則もめちゃくちゃでした。
驚いたのは、男子生徒のズボンです。
生徒は新しいズボンを買うと、まず学校に持ってこなければなりません。新しいズボンを生徒指導の先生に見てもらうのです。先生は物差しで太ももや裾の幅を測るのです。幅が基準の長さを満たしていると校章のアイロンプリントが渡されます。生徒はそれを家で右腰あたりに貼り付けてもらい、やっとそのズボンで登校できるのです。

ふとももがふくらんだズボンや極端に裾幅が狭いズボン、服装の乱れが止まらない中で、校則は形を変えて厳しくなり、こんなことになったのでしょう。誰が見ても異常な校則でした。

毎日生徒たちと触れ合ううちに、少しずついろんなことが見えてきました。