雑記⑱
期末テスト対策で、二週続けて土日、塾を開けました。三週続けて休みがないことになります。ちょっとしんどいです。
今年の公立高校入試は、ますます二極化が進みました。難化する上位校に対して定員割れを続ける下位校。明暗がハッキリ分かれているのが現状です。
皆様には馴染みのない言葉だと思いますが、「戻り」「戻り率」という数字があります。これは、併願受験した生徒が、公立高校受験に不合格になりその私立高校に行かざるを得なくなった(戻らざるを得なくなった)人数、その併願生数に対する割合です。
私立高校では併願生の「戻り」を考慮して合格者数を決めますが、この「戻り」が多いと入学者が定員を超えることになります。
昔は、平均で10%、多くても13%前後でした。
私は、近隣の私立高校の先生の訪問を受けると、この戻り率をお聞きすることにしています。言い換えればその私立高校の人気のバロメーターと言えるからです。
上位の私立A高校は今年の戻り率27%、中堅のB高校19%、下位のC高校6%。
もちろん、全部の高校をお聞きしたわけでなく、下位でも戻り率の高い高校もあると思います。しかし、現状の人気をそのまま表した数字だと思います。
27%は、受験生にとってはものすごく恐い数字です。併願生の4人に一人が、公立高校に落ちたことになります。しかし、これは上位校の倍率から見れば納得できる数字です。
中堅校の19%には驚きました。公立人気は中堅校にまで広がり、その結果、戻り率が高まっているのだと思われます。
下位校の6%。定員割れの公立高校は全員合格になるのですから、私立に戻る生徒は少なくなっているということでしょうか。
お分かりいただけましたか?
各公立高校の倍率だけでなく、戻り率からも公立高校の現状が見えてきます。