大阪府公立高校募集定員!②

調べるにつれ、異変が起こったことが分かってきました。

まず、昨年の全日制の募集減は2110人、普通科を中心に46校46クラス分の募集が減りました。なのに今年はそのうちの12校12クラスの募集増!

帳尻が合いませんよね。生徒はそれ以上増加するのですから!増加したのにもかかわらず271名の減になったのは、今春の募集から2クラス減らされた高校が4校、なんと一気に3クラス減らされた高校が2校あります。

240名の募集だった高校が、3クラス120名減らされると、募集は120名!このままだと3年後に生徒数360名の普通科高校ができます。

中学校より生徒数が少ない高校をどう思われますか?高校には中学の2倍以上の部活があります。120名の新入生では、複数のクラブが廃部になることでしょう。

もちろん大幅に減らされたのには理由があります。定員割れを続けていた高校です。減らされた募集定員も集まらないようであれば、次は…。ということでしょうか。

逆に文理学科の1校は、40名増の定員360人に戻ります。同じ公立高校でありながら、一学年の生徒数が120人から360人まで幅が広がることになるのです。

今回の各校の募集定員には意図的なものを感じます。赤字経営を続ける公立高校を廃校にしたい!無償化のために私立高校に出す多額の補助金よりも、定員割れの高校が生み出す赤字のほうが大きいのでしょうか?

別の見方をすれば、生徒が減っていく中で今の比率で分配を続ければ、当然私立高校の募集定員も減ることになる。それでは私学経営が圧迫されるということでしょうか?

いずれにせよ、大きな分岐点を迎えているのは間違いありません。

公立高校を目指す受験生には、暗いニュースです。十分な力を蓄えて、受験に備えるしかありません。