キリスト教と私

いかめしい題ですが、難しいお話をしたいのではありません。
これまで不思議と関わってきたキリスト教について、順序だてて書いてみたいと思ったのです。

私が生まれたのは、長崎県島原市です。父の仕事は九州商船という船会社の船員でした。それで外港と呼ばれる港のすぐそばで生まれたのです。家から海まで50mもありませんでした。

まずは幼稚園です。何故なのかカトリックの幼稚園に通わされました。S幼稚園は、今は閉園になり島原修道院と名を変えているようです。

その頃は幼稚園バスなどなく、路線バスで定期券をぶらさげて通いました。近くに幼稚園があったのにもかかわらず、姉と私を島原城の近くにある離れた幼稚園にどうして通わせたのか?母亡き今は、その理由を聞くすべもありません。

写真に残る幼稚園の先生は、黒ずくめの修道服に顔の周りだけ白く覆ったシスターでした。行事も宗教色が濃く、特にクリスマスなどは、キリストにまつわるお話を劇にして演じていました。

いま考えると、毎日お祈りの時間があり、厳かな雰囲気の中、落ち着いた幼稚園だったと思います。制服は、半ズボンに黒タイツ、カーディガンにベレー帽とおしゃれな幼稚園でした。

これが、何も考えていなかった私が、キリスト教と初めて出会った時です。