雑記③
大阪どうぶつ夜間急病センター
この前の日曜日の夜、飼っている老犬が起き上がれなくなったと連絡を受けました。すぐに車で向かうと、首をもたげることもできない状態でした。病院を探すも日曜日の午後9時過ぎ、どこも開いていません。
途方に暮れる中、スマホを駆使して探すと、夜9時から翌朝5時まで診ていただける急病センターがあることが分かりました。電話をかけて状況を話し、病院に到着したのは午前零時を回っていました。
コロナのせいで、動物病院の中に入れる付き添いは一人だけ、私は外のベンチに腰掛け、夜風にあたりながら診察が終わるのを待ちました。
目の前の駐車場には5台のスペースがありましたが、入れ替わるだけでずっと満車の状態。隣りの駐車場にも車が止まり家族総出の人たちが降りてきました。さらには、タクシーで駆けつける人までいて…。私同様、中に入れない人が車の中で待っているので、様々なエンジン音が高くなったり低くなったりと何とも言えない不協和音を響かせていました。
ペットを家族同様にかわいがり、その病状を心配する人たちがこんなにいること。そして、その窮状を救うべく深夜にもかかわらず、働く獣医や看護師の方々がいらっしゃることを知り、冷たい夜風のせいか意識がとぎすまされ凛としてきました。
一晩たっても病状は回復せず、今度は近くの動物病院を探しました。祝日のため開いている病院は少なく、やっとつながった病院では、予約がいっぱいで明日ならばと断れましたが、状況を話して何とか診ていただくことになりました。私は同行しませんでしたが、こちらも昨夜以上にすごい混雑だったそうです。
その後、三日三晩寝たきりだった老犬は、四日目に震える後ろ足で立ち上がり、食べ物を口にできるまでに回復しました。
休日診療で多額の出費にはなりましたが、お金では買えないものを私たちにたくさん与えてくれた彼らには長生きしてほしい!最期まで看取ってあげたい!
これも人間のエゴなのかもしれませんが…。