楕円球の思い出!④
デビュー戦!
コロナの影響で、昨年からオンライン授業を続けている大学生がほとんどです。楽しいはずのキャンパスライフを奪われたのです。私には何ものにも代えがたい時間だったので本当にかわいそうだと思います。
私のデビュー戦はI高校でした。先輩の母校であったため、練習試合をすることになったのでした。
なんだ高校生かと思いつつも緊張したのを憶えています。
試合で組んだ初めてのスクラム!なんじゃこりゃ!練習と全然違う!
ものすごい衝撃!痛い!何もできない!不甲斐ない自分しかいませんでした。俺は大学に入って何でこんなスポーツを始めたのかと本気で後悔しました。もちろん、体力は続くはずもなく、フラフラになって下宿にたどり着いたのでした。
その当時の大阪は、まさに「ラグビー王国」。半数以上の高校にラグビー部がありました。今やその当時の三分の一以下しかありません。
原因は、ラグビー人気の低迷です。
そしてさらに、公立高校の「募集定員の激減」があると考えています。大阪府は一校当たり6~7クラスにしようとしています。40名×6クラス=240名。男子はこの半分もいません。ケガが多く、15人で試合をするラグビーには、20名以上の部員が必要です。公立高校の部活が抱える大きな問題は、ここにもあると思います。一学年700名を超える私立高校と戦っているのです。
こんな状況下でも熱心に指導されている先生方がいらっしゃいます。自ら部員を勧誘して試合に出る。休み返上で指導する。弱小集団でも戦術次第では勝てるのがラグビーの面白さでもあります。
私のデビュー戦の相手だったI高校にはもうラグビー部はありません。さらに今春定員割れを起こしたのが、信じられず残念に思っています。