大阪府教育委員会に物申す!③

この資料は、昨年11月「進学フェア」で講演をさせていただいた時の資料です。広く皆様に現在の状況を知っていただきたいと思い作りました。

資料をご覧ください。英語資格活用は、平成28年に発表され平成29年度入試から使われました。まず、資格活用受験者数の推移に注目してください。初年度344名の受験者が昨年は1650名と急激に増加しています。

これは、この資格活用に魅力を感じる受験生が増えていること。その後ろには2級獲得を積極的に推す大手塾があります。激化する大手塾のトップ高(文理学科)合格者数の獲得合戦!合格者を増やす手段として、早い時期の資格取得が必須になっているのです。

昨年の北野高校の受験者の中で英検2級以上の資格を活用して受験したのが297名。これは北野を受験した生徒の63%にあたります。英語の点数は保証されるわけですから、他の4教科に集中できます。

そうなのです。この英語資格活用は、単に難解な英語のテストの点数確保だけでなく、入試直前の追い込みを4教科に絞り込むことができるのです。

異常ですよね!高校入試のために英検2級を目指す!「大学入学共通テスト」でも資格活用ができますが、中学でのこの資格は使えません。なぜなら、高校3年生で取得した資格やスコアが活用されるからです。

英検の受験料は年々上がり、従来型の本会場での受験料は2級で10700円になりました。コンピュータを利用した受験ができるようになり受験機会は大幅に増えました。

しかし、ある資料では中3生の英検2級の合格率は17%。トップ高を目指し何回も受験し、多額な受験料を払ったにもかかわらず合格できなかった。こんな生徒が多くいるものと思われます。

この状況がいつまで続き、過熱していくのでしょうか?